スマート農業横丁

業界人の声

肉体的・精神的負荷の軽減で「規模拡大」に貢献(十和田アグリ株式会社様)

オペ・経営者どちらの目線でも導入効果を体感


 

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十和田アグリ株式会社

URL: https://t-agri.jp/towada-agri/

Instagram: https://www.instagram.com/t_agri.group/?hl=ja

利用製品:Trimble GFX-750(3台)

取り付けている農業機械:田植機・トラクター(乗せ換え)、乗用管理機

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青森県十和田市に本社を置く「十和田アグリ株式会社」。

「若い世代が携わりたいと思えるような魅力ある農業」を目指し、米、大豆、小麦をはじめ、野菜や飼料作物などの生産を行われています。

大規模な農地集積や最新生産技術の導入のほか、農作業の機械化、効率化、省力化を積極的に進めた結果、2013年の設立から100ha以上の耕作面積拡大や、売上の右肩上がりに繋がっています。

今回は、創業者で第44回(令和6年)田中稔賞を受賞された、代表取締役 竹ケ原直大様より、弊社自動操舵の導入や使ってよかったところをお話しいただきました。

 

現在生育されている作物と耕作面積を教えてください

 

竹ケ原様:

水稲が85ha、大豆が35ha、麦がおよそ30haくらい、牧草が45haくらいで、合わせておよそ190ha以上耕作しています。あとは粗飼料で稲わらの収集を行っていて、去年はおよそ420haの収集をしました。


420haってものすごく広いですね、全部請負でやられていらっしゃるんですか?

 

竹ケ原様:

420haは自社の85ha分の稲わらの収集を含んでいて、それに加えて近隣の農家さんの稲刈り後の圃場から、買い取りという形で収集の作業をしています。


主に水稲の現場で弊社の自動操舵をご利用いただいていますが、導入されたきっかけを教えて頂けますか?

 

竹ケ原様:

私自身も金融業界という異業種から農業の道に入ったのですけど、どうしても田植作業の“まっすぐ植えながら走る”という作業の難しさはすごく痛感していたというのもありますし、規模が拡大していくにつれてオペレーターの肉体的負担がものすごく大きくなってきていたのが事実です。その中でトラクターディーラーさんからトリンブル製の自動操舵を紹介されたのがきっかけです。


購入された当初から田植機とトラクターでの乗せ換えての利用は検討されていたんですか?

 

竹ケ原様:

当初は田植作業の負荷軽減が一番の目的だったので、そこから先の乗せ換えまでは検討していませんでした。ですが、生育作物が増えていくにつれて色んな作業に精度を求めると思ったらやっぱり自動操舵はあるに越したことないと思って、乗せ換えを徐々に検討するようになりました。

2台目の自動操舵を1台目導入の翌年くらいに使い始め、同じ時期に施肥もより正確な作業を求めて自動操舵の乗せ換えをするようになりました。


乗用管理機に自動操舵を導入されたのはどのような経緯があったんですか?

 

竹ケ原様:

乗用管理機は大豆の播種で利用していて、圃場の区画も大きくなっていき、よりまっすぐ植える事を求めていくと、ヒトの手だけでは難しいため、導入しました。



今後の規模拡大にともなって、設備投資をしていく判断はどのようにしていますか?

 

竹ケ原様:

農業の世界は、決められた時期に限られた時間の中で決められた作業をやり切らないといけません。

耕作面積や、設備投資を行う機械の価格は検討要素に当然入ってくるのですけど、一番は今自分たちがやっている仕事量に対して、設備やヒトが充足しているかが一番大きな問題で、ヒトを雇えば済む話なら機械の設備投資はいらないし、逆に機械を導入すれば解決する課題なら人員は今のままで機械への投資を行うということになってくると思います。

なので、一概に例えば“耕作面積が30ha増えたから田植機やトラクターを1台増やす”という考えではないです。


自動操舵を導入して、オペレーターと経営者それぞれの目線でよかったことを教えてください。

 

竹ケ原様:

オペレーターの目線では、肉体的・精神的負荷が大幅に軽減されるのが大きな部分ですね。

今までの手動で作業をしている時は、精神的なストレスもかかるし、肉体的な負荷もすごかったです。常に外にいて風の吹く中1日中作業しているのが1~2週間も続くとその負荷もかなりのものでした。その中で特にまっすぐ走るという一番難しい作業を自動化できるのは、肉体的・精神的ストレスがほぼなくなるといっても過言ではないくらい、導入の効果は大きいです。

一方経営者の目線では、それらのストレスが軽減されることで、1日にできる田植の面積が増えたり、全体の作業日数が短縮されたり、1つの作業に必要な人数を減らせたり、すべての作業効率が上がり、生産コストを減らすことに貢献できると思います。

なので、自動操舵はオペレーターと経営者の両面で導入効果があると思います。


竹ケ原様、お忙しい中取材にご協力いただきありがとうございました!

ニコン・トリンブルは、今後もスマート農業ソリューションを推進していきます。